ホームページ制作のビジネスモデル例

最近よく行くお店のホームページのリニューアルをまかされました。
このお店、8年ほど前にローン(!)でホームページを作り、サーバーが
廃業するので移設したいが、できないのでサーバー借りるトコから含め
リニューアルしたいという相談でした。

聞けば5年ローンで計100万近く払い、当時特典でノートPCと記事更新
できる簡単なソフトがついてきましたがWinMEなんて今や過去の遺産。当然
新しいPCではソフトもまともに動きませんでした。

なかなかひどい話ではありますが、実は当時こんな感じのホームページ販売
が流行っており、実はわたしもそこで営業と制作をやってました。

このビジネスモデルの詳細はこうです。。
まず20人近いテレアポがタウンページ片手にNTTのふりをして片っ端から
電話をかけ、ホームページの新規開設に興味がないか聞きます。
反応のあったところへ営業マンが行き、NTTの話は一切出さずにホームページ
の説明を行います。作るホームページは5ページ程度。独自ドメインと
サーバースペース、それに型落ちのノートPCと記事更新ソフトがセットで
月々約2万円の5年ローン契約となります。
月2万円、記事は自分で更新できてお店や会社のホームページが持てると
いうことで当時は結構受注がありました。こちらもローンだと信販会社から
まとめて入金があり、会社資産は潤沢になり、若い社長は外車に乗ってました。

ところが年月がたち、5ページ程度のホームページの値段がそんなに高くない
ことが素人にも分かるようになり、SEOもかけていないサイトは順位も上がらず
まるで魔法の道具だと信じていた人たちから苦情が入るようになります。
そして3年後、その会社はなくなりました。社員も全員解雇。
サーバーもドメインも外部委託なのでユーザーに直接更新の連絡がいきます。
サーバー会社が廃業したりすると最悪でユーザーはローンだけ残してホーム
ページを失うことになります。

当時、それでホームページを作ってしまった人からも結構リニューアルの
仕事をもらったりします。ページ数も少なく、金額も微々たるものですが
なんか、申し訳なくて、しっかり作り込んであげたりしています。

ホームページを作ってほしい、でもお金がないんです。

もうね、聞き飽きました、この言葉。
一昔前、ホームページ制作が全盛の時代には、このようなことを言う
クライアントは1社もありませんでした。

「お金がないんです」

これははっきり言ってウソです。ホームページ作る位のお金はあるはず
です。でもこんなことを言ってくるのは、それだけホームページの
世間的な価値観が下がってきている証拠です。

ホームページなんて誰でも作れる。勉強すれば私だって作れる。でも
めんどくさいから業者に頼む。その程度のものだから安く頼みたい。
とりあえずホームページを持ちたいとか、そろそろ適当にリニューアル
したいと考えてる会社の意識なんてこの程度です。しかも作ってる
最中のチェックでやたら注文を入れてくる。挙句の果てに予算が少ない
から手を抜くんですか?とか言ってくる企業や個人もあります。

こんな感じのクライアントが満足する方向で仕事を進めるには
どうすればいいか・・・

私の場合「お金がない」といわれたら「ご予算はいくらですか?」
と聞きます。相手の出せる最低限の金額を聞き出しておくのです。
開いても自分で言った金額ですから、それ以上安くしろとはなかなか
言ってきません。

で、少しでいいからその予算以上の仕事をして、それを納品書に
値引き項目としてしっかり記載してあげるとクライアントは喜びます。
これは「いいものを作ってくれた」という喜びではなく
「ディスカウントしてやった!得した!」という喜びです。多少ムカつき
ますが、ここで喜ばしておくと、実は口コミで他の会社に紹介して
くれたり、次の仕事を回してくれたりといろいろ動いてくれることが
多くなります。

「損して得取れ」

は現代のウェブデザイナーの為にあるようなことわざですね。

WEBデザイナーとSEO

SEOっていう言葉、いまや当たり前になりましたね。
SEOとはサーチエンジン対策のこと。SEO対策ってのは頭痛が痛いと同じで
間違った言い回しなので気を付けましょう。^^

ホームページを作ったらいまやSEOは切っても切れない関係です。
SEOしないと、山の中に一軒家のお店を構えたのと同じでいつまでたっても
人がきてくれません。なもんですから、サーチエンジンにインデックス
してもらい、さらには上位に表示されるようにあらゆる手を嵩じます。

でも、よくよく考えると、サーチエンジンは良く見られる、よく検索される
キーワードに準じたサイトを上位表示してユーザーの使い勝手に貢献するの
が本来の目的であって、それは純粋にサイトの中身を問題にするもので
そのために作り手が対策をたてるものでは本来ないんですけどね。

いきすぎたSEOが施されたサイトはもはや人の目を意識しておらず
ただただサーチエンジンに媚を売るだけのサイトに成り下がってしまいます。
キーワードの羅列され、文章自体深い意味を持たず、検索さえされれば
購入ボタンをおしてくれる単なるきっかけが増えるからとネット上に
ゴミサイトがあふれる状況になってしまいました。そう、2,3年前
までは。。。

今ではそんなサイトは検索結果の上位にくることはありません。きても
一瞬でしょう。グーグルのアルゴリズムはすさまじい速度で進化し、いまや
サイトの文章の意味まで理解し、コンテンツとしての深みが無いサイトは
インデックスすら飛ばされることもあります。

たしかにまだまだ、被リンクとしてのサテライトサイトもその力を全て
失ってはいませんし、日本語ドメインのハネムーンも健在です。でも
意味があり、コンテンツがしっかりしていて、ユーザーの為になるサイト
を重視するいわば人間っぽいアルゴリズムにグーグルは進化していって
いますもはやサイトの質を重視するグーグルに薄っぺらいサイトの量産や
サテライトからの被リンク、キーワードですらその意味を持たなくなって
くるかもしれません、ただしっかりしたコンテンツをもったサイトのみが
生き残れる時代の扉は半分開きかけています。